算命学☆いろはにほへと

算命学に鑑定例題を通じて親しんでほしいと思います

⑫明石家さんまさんの守護神と忌神を考える

明石家さんま(64歳)1955.7.1生

陰占        陽占

癸 壬 乙        鳳閣 天庫

 午      石門 禄存 車騎

甲 己 丁     天将 石門 天馳

壬 丁 乙

    己  子丑天中殺

 

・守護神の取り方

守護神の種類は幾つかあります

守護神の取り方(考え方)によって各種の守護神があります

また算命学の流派(四柱推命ほど多く別れているわけではありません)により

守護神の取り方が違うとも耳にします

 

基本は日干と月支の関係からその宿命に必要なものを探します

さんまさんであれば日干は癸水という小さな水です(雨や小川)

月支は午(火性)で夏生まれですから

癸水にとっては川が干上がるかも知れない危険があります

なので癸水が枯れない様に水源を必要とします

という事は金性がありがたいものになります

金性でも癸水には辛金と言われます(次に庚金)

このようにして宿命に必要なものを

日干と月支の関係性から見つけ出した場合には

その守護神を調候(ちょうこう)の守護神と言います

 

調候の守護神を第一・第二と取って行く事も多いです

さんまさんの場合は金性の次に壬水(癸水)が調候の守護神になります

水が多くなれば枯れなくなるだろうという事です

 

この様に守護神が取れれば次は忌神を探します

癸水にとっては火性と共に土性も忌神になります

土性は水を汚しますし特に燥土は水を吸収してしまいます

 

・実際の守護神

さてここでもう一度実際のさんまさんの宿命を見てみましょう

干支六つの内で水性が三つ(癸・壬・亥)で

あとは木性(乙)と火性(丁)と土性(未)です

つまり宿命の半分が水性です

さんまさんの宿命は水が溢れている洪水のような宿命になっています

 

こういう偏った五行がありバランスの崩れた宿命には

また違った守護神の取り方を考えなければなりません

水性が多過ぎるので抑えるものが必要ですね

そう土剋水なので土性が無いとバランスが取れない宿命になっています

こういう考え方で取る守護神を調和の守護神と言います

なので調和の守護神は未の中の己土になります

※守護神は十二支では取らず十干で取ります

 地支の場合はその本元を守護神に取ります

 

さんまさんは調候の守護神は辛金ですが調和の守護神は己土になります

己土(土性)は火性と共に忌神でしたが

水性が強過ぎる場合はそれを抑えてくれる調和の守護神になります

こういう事は宿命によってよくある事です

この辺の解釈はとても難しい所でありますが

また面白い所でもあると思います

 

テキスト通りにいかない事もありますが

後天運も加味して

ダイナミックな干支の関わり合いが見えてくれば

宿命が生き生きして見えて来るでしょう

それは当然でもあります

生身の人間の宿命なのですから・・・