算命学☆いろはにほへと

算命学に鑑定例題を通じて親しんでほしいと思います

⑤藤井聡太二冠の中殺された玉堂星の輝き

藤井聡太(18歳)2002.7.19生

陰占        陽占

戊 丁 壬        禄存 天将

子 未 午     司禄 石門 石門

癸 丁 己     天報 玉堂 天堂

  乙 丁

  己   午未天中殺

 

・玉堂星の質

前回は禄存星と玉堂星を

人物として考えましたが

今回は星自体の意味として考えてみましょう

 

玉堂星は龍高星と共に習得本能の星です

龍高星は好奇心が強く

新しいものに興味を持って探求して行きます

何処までも行きますから

旅人にもなります

なので放浪の意味も出てきます

観察力もあるが故に問題点を見つけ出して

改善しようとします

 

対して玉堂星は座学と言いますか

書物などで学び知識を得て行きます

少し陰気です

理論的で理屈っぽくなったりもします

新しいものより

伝統的なものに心が向かって行きます

龍高星が動であれば玉堂星は静です

 

・玉堂星の中殺

この玉堂星が中殺されるとどうなるでしょうか?

本流の学びではないものを学ぼうとします

正統な学問分野ではなく

価値がなさそうなものに興味を持ちます

 

藤井二冠が将棋の世界に進んだのは

この玉堂星の影響があっての事でしょう

日本の伝統的文化の一つである将棋は

大学で学ぶものではありませんね

 

藤井二冠は玉堂星が中殺されているからこそ

将棋の魅力の虜になったのでしょう

 

玉堂星の中殺は知恵が不自然になり

思うように使う事が出来ないと言われますが

だからこそ知恵が磨かれ鍛えられて行くのでしょう

不自然な知恵とは

異常なほどの知恵とも言えるかもしれません

 

何時間もたった一手の為に考え抜くのは

尋常な思考力ではありません

将棋ソフトが数億手を読んで悪手と判定した手を

藤井二冠は指したそうです

しかし六億手まで読んだら

その手が最善手だったそうです

そんな領域まで到達した思考力・判断力は

ただの玉堂星ではないでしょう