算命学☆いろはにほへと

算命学に鑑定例題を通じて親しんでほしいと思います

⑱孫正義氏の日干支天剋地冲の意味を考えてみる

孫正義 1957年8月11日(63歳)

【陰占】    【陽占】

 戊 丁      鳳閣 天馳

 申    貫索 司禄 車騎

乙 戊 辛   天禄 司禄 天報

  壬 

  庚   子丑天中殺


 

・大運

 2歳 丁未  半会 

12歳 丙午

22歳 乙巳  支合・刑、半会

32歳 甲辰  半会、支合

42歳 卯  天剋地冲

52歳 寅  天剋地冲・刑

62歳 辛  半会

72歳 庚  半会

 

・日干支の天剋地冲

先回はソフトバンクが天剋地冲の年に

設立されたという話でした

 

天剋地冲は

天干が七殺という陽同士または陰同士の相剋で

普通の相剋よりも激しい現象です

地支は正反対の十二支で冲動になっています

真反対の気がぶつかり合っています

 

なので今までの状態が壊れるとか

激変するとかになります

方向性が180度変わるという事でもあります

 

算命学では

日支には過去のものが蓄積されていると考えて

特に日干支の天剋地冲は過去との決別の意味も

あるとしています

良い側面としては

過去のしがらみからの脱出とも言えるでしょう

 

孫さんの日干支乙卯と天剋地冲になる干支は

六十干支の中で辛酉と己酉の二つだけです

1981年(辛酉)と2029年(己酉)です

 

孫さんにとっては自身の過去のしがらみ

つまりは家系的な苦しみから

脱却する時が巡って来たタイミングでの

会社設立でした

SB創業にはそういう宿命的な象徴的意味合いがあると

思います

 

本人は経済的な成功をして

背負っている負の課題を

克服しようとしているだけかもしれませんが

宿命上もその動きになっているのです

 

・中年期の大運

42歳からの二十年の大運は

癸水・壬水という守護神が回って来ています

しかし

癸水は月干戊土と干合してしまいますし

壬水は年干丁火と干合してしまいます

折角回って来た守護神の干合はうれしくありません

守護神干合と言って算命学では嫌われます

 

干合後の変化が火性だったり

木性だったりしているので

忌神への変化ではありませんからまだ良い方です

 

位相法でもこの二十年は

天剋地冲が連続しています

 

月干支の大運の天剋地冲は誰でも

宿命の構造上6旬目にはやって来ます

その年齢は実生活において

今までの人生を整理しこれからを考える時期ですから

誰しも自然界から

「さぁ、これからどうするかね?」と問われるのです

ここで方向性を決められずに過ごせば

運勢は伸びないでしょう

 

孫さんの場合は

晩年(62歳~)の大運天中殺が待っているのですから

尚更重要でしょう

彼も何か重要な決断をした事と思います